タバード(その他表記)tabard

翻訳|tabard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タバード」の意味・わかりやすい解説

タバード
tabard

西洋中世の騎士が鎧 (よろい) の上に着たり,修道僧や一般人が戸外で着たりした袖なしか袖付きの上着の一種。片脇か両脇が開いており,ポンチョのように頭からかぶって着た。騎士用のそれには家の紋章が,また伝令使のそれには領主の紋章が繍取られ,仕着せとして着られた。 13世紀のものは膝丈かそれより短い身頃と一続きの半円形ケープがついており,肩をおおう一方,身頃は左脇で胴部あるいは裾まで開いていた。 14世紀になって生れた,首元に舌形のラペルのついた独特の外衣はガーナーチ garnacheとも呼ばれた。またタバードと類型の,12~16世紀まで用いられたダルマチカ形式の腰丈の雨着はマンディリオン mandilionと呼ばれるが,やはり広義のタバードである。

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世界大百科事典(旧版)内のタバードの言及

【軍服】より

…また13世紀の十字軍は鎖帷子(かたびら)の上に,各騎士団の十字の紋章をつけたシュルコを着て目印とした。15世紀の〈ばら戦争〉では,ヨーク家とランカスター家のそれぞれのバラの紋章が,日本の陣羽織にあたるタバードtabardにつけられていたという。そのころから染色技術の発達で布を大量に染められるようになり,召使や兵士の衣服の制服化がすすんだ。…

※「タバード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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