ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タントン特別市」の意味・わかりやすい解説 タントン(丹東)〔特別市〕タントンDandong 中国東北地方,リヤオニン (遼寧) 省東部,チャンパイ (長白) 山地南部の市。南東はアムロク (鴨緑) 江をへだてて北朝鮮と接する。省轄市で市区,2県とフォンチョン (鳳城) マン (満) 族自治県など2自治県から成る。コーリャン,トウモロコシなどの雑穀とダイズの栽培を主とするが,サクサン (柞蚕) の飼育とタバコの栽培が盛ん。チョウセンゴヨウマツ,コウアンカラマツ,トウヒなどの用材も産する。市区は旧称アントン (安東) で,アムロク江下流にのぞみ,北朝鮮のシヌイジュ (新義州) と長さ 900mの鉄橋で結ばれる。清代末から入植が始り,朝鮮との通商の要地として急速に発展。 1910年の日韓併合後は,日本の中国東北地方進出の足場となった。流送される木材の集散とさく蚕糸の織物工業が盛んである。ほかに時計,テレビ,電子機器などの軽工業が急速に発展している。シェンタン (瀋丹) 鉄道の終点で,北朝鮮のピョンヤン (平壌) とも鉄道で結ばれる。人口 281万 9487,うち市区人口 66万 518 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by