柞蚕(読み)サクサン

デジタル大辞泉 「柞蚕」の意味・読み・例文・類語

さく‐さん【×柞蚕】

ヤママユガ科のガ。大形で、はね赤褐色または灰褐色眼状紋がある。中国原産で、明治年間に日本に輸入された。幼虫食草クリクヌギカシワなどで、野外のクヌギ林で飼育される。繭は蚕のものより大形で茶色

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精選版 日本国語大辞典 「柞蚕」の意味・読み・例文・類語

さく‐さん【柞蚕】

  1. 〘 名詞 〙 ヤママユガ科のガ。はね開張約一二センチメートルの大形種で、ヤママユに似ている。はねは黄褐色中央に円紋がある。幼虫はクヌギ、ナラなどの葉を食べ、褐色の繭をつくる。年二回、五月と九月に発生。繭から上質の絹糸がとれる。中国原産。
    1. [初出の実例]「柞蚕(サクサン)から羽二重が織れて、それが内地半額で買へたら」(出典:満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉九)

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普及版 字通 「柞蚕」の読み・字形・画数・意味

【柞蚕】さくさん

やままゆ。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「柞蚕」の解説

柞蚕 (サクサン)

学名Antheraca pernyi
動物。ヤママユガ科の昆虫

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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