ダイアフトレシス(その他表記)diaphthoresis

岩石学辞典 「ダイアフトレシス」の解説

ダイアフトレシス

変成作用で形成された高温で安定な鉱物が,温度が低下して不安定となり変化する場合がある.熱変成作用の逆で,この作用火成岩が非常に静かに変化する場合などに起こりやすく,一つの鉱物粒が数個の部分に分かれることがある.ベッケはこれを一種の変成作用とみなして,ダイアフトレシスと呼んだ.これは後退変成作用(regressive metamorphism, retrograde metamorphism)に含まれるべきものである[Becke : 1909, Harker : 1932].ギリシャ語でdiaphtheiroは痛める,だいなしにするの意味.ギリシャ語のdiaphthoresisは英語のto degradeに相当.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android