ダイヤモンド包有物(読み)ダイヤモンドほうゆうぶつ

最新 地学事典 「ダイヤモンド包有物」の解説

ダイヤモンドほうゆうぶつ
ダイヤモンド包有物

diamond inclusion

地球深部でダイヤモンドが形成される過程で取り込まれた異種の物質(鉱物や流体)。インクルージョンとも。鉱物包有物は,かんらん石,含Crざくろ石,含Cr透輝石,イルメナイト,Fe・Niの硫化物などが多い。包有鉱物の化学的特徴(例えば,ざくろ石の場合はCr/Caの含有量やREE元素の含有量など)から,Eタイプ(エクロジャイトタイプ)とPタイプ(ペリドタイトタイプ)に大別され,これはホストのダイヤモンドが形成された母岩を反映と考えられる。かんらん石の高圧相(ワーズレイアイトやリングウッダイト)やフェロペリクレース,ブリッジマン石(の仮像)が含まれる場合もあり,そのようなダイヤモンドはマントル深部に由来と考えられる。流体包有物は,珪酸塩,炭酸塩成分に富んだ水や塩水で,負晶として含まれ炭酸塩や珪酸塩の析出鉱物を伴うことも。包有物を調べ,ダイヤモンド形成の圧力・温度条件や周辺環境などについての制約を与えうるる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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