最新 地学事典 「ガラス包有物」の解説
ガラスほうゆうぶつ
ガラス包有物
glass inclusion
鉱物中に閉じ込められたガラス状の物質。シリケートメルト包有物(silicate melt inclusion)または単にmelt inclusionとも。気泡を伴うことが多く,微小な鉱物を伴う場合もある。火山岩の斑晶鉱物中に多産するほか,浅所貫入岩やペグマタイト鉱物にもみられ,いずれもマグマが鉱物中に取り込まれたもの。熱水・変成作用などで脱ガラス化しているものもある。均質な珪酸塩メルトが斑晶に捕獲されたとすると,ガラス包有物の化学組成は噴火以前のマグマの珪酸塩メルトの化学組成を反映する。特に噴火時の脱ガスの影響を受けにくいので,マグマの揮発性物質濃度についての知見を得るための試料として使用。
執筆者:笹田 政克・斎藤 元治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

