ダフニ修道院聖堂(読み)ダフニしゅうどういんせいどう(その他表記)Monastery church of Daphni

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダフニ修道院聖堂」の意味・わかりやすい解説

ダフニ修道院聖堂
ダフニしゅうどういんせいどう
Monastery church of Daphni

ギリシアアテネ西郊にある 11世紀の修道院聖堂。ギリシア十字形にドームをいただいたビザンチン様式の聖堂で,内部の壁面には金を多用したモザイクイコンが多数みられる。ドーム天井に描かれたキリストとモザイク画『ユダの裏切り』は特に保存状態がよい。 13世紀以降,十字軍,オスマン帝国の支配を受け,さらに 1821年からの独立戦争により修道生活を放棄させられ,建物は荒廃したが,20世紀に入って改修がなされた。同じくビザンチン中期に建てられたホシオス・ルカス修道院聖堂ネアモニ修道院聖堂とともに 1990年世界遺産の文化遺産に登録。

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