日本大百科全書(ニッポニカ) 「だんご肥料」の意味・わかりやすい解説 だんご肥料だんごひりょう 硫安や尿素などの窒素肥料、過リン酸石灰、リン酸アンモニウムなどのリン酸肥料と、塩化カリ、硫酸カリなどのカリ肥料に泥炭を30%程度加えて練り混ぜ、型に入れ、桃核状に成形した固形状の肥料の俗称。泥炭を加えて大粒にしてあるため、肥料の効果が緩やかで成分の損失が少ない。水田では稲の出穂(しゅっすい)前35日ごろに深さ12センチメートル程度の株間に深層追肥として使用され、安定多収穫に役だっている。また肥効が長続きすることから林地や果樹にも用いられている。[小山雄生] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例