ダンベル体操(読み)だんべるたいそう(英語表記)dumbbell exercise

知恵蔵 「ダンベル体操」の解説

ダンベル体操

軽量ダンベル(0.5〜3kg)を使う健康づくり体操。体内のたんぱく質合成力を高めて筋肉の量を増やし、有酸素エネルギー代謝能を高め、脂肪ブドウ糖の分解力を高めるので、エアロビック・レジスタンス運動といえる。肥満、成人病(生活習慣病とも呼ばれる高脂血症動脈硬化、高血圧、糖尿病など)、骨粗鬆症貧血便秘不眠肩こり冷え性など、健康問題を幅広く改善・解消し、予防に有効。また幼児や高齢者向けに、玄米300gを布袋に詰めた玄米ダンベルを使う玄米ニギニギ体操も開発されている。握力腕力が強化され、食事、移動、更衣入浴排泄などの基本生活行動力の低下を防ぎ、寝たきり状態などの要介護生活に陥ることの防止に役立つ。

(鈴木正成 早稲田大学スポーツ科学学術院特任教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダンベル体操」の意味・わかりやすい解説

ダンベル体操
ダンベルたいそう
dumbbell exercise

軽量のダンベル (鉄唖鈴) を使って行う健康体操。体内の蛋白質合成力を高め筋肉を増強し,それによって脂肪とブドウ糖の分解活性を高め,肥満,高脂血症,高血糖の改善をはかる。さらに冷え症や貧血,骨粗鬆症,便秘,肩凝り腰痛などの改善も期待できる。心臓に負担をかけず運動不足を解消できるというので,中高年者向けの健康づくりに取入れられている。

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