チウルイ(読み)ちうるい

日本歴史地名大系 「チウルイ」の解説

チウルイ
ちうるい

漢字表記地名「忠類」のもとになったアイヌ語に由来する地名。コタン名のほか河川名としても記録されている。天保郷帳には「子モロ持場」のうち「チウルイ」とみえ、当地一帯は近代に入り忠類ちゆうるい村に包含された。古くは平仮名で「ちうるい」(寛政蝦夷乱取調日記)とみえるが、のちには片仮名表記が多くなり、「チウルイ」(「蝦夷巡覧筆記」「蝦夷人物誌」、玉虫「入北記」など)のほか「チュウルイ」(東行漫筆)、「チラルイ」(廻浦日記)、「チウルヱ」(嘉永七年「ネモロ場所書上」加賀家文書)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android