日本大百科全書(ニッポニカ) 「忠類」の意味・わかりやすい解説
忠類
ちゅうるい
北海道中南部、十勝(とかち)支庁(現、十勝総合振興局)管内にあった広尾(ひろお)郡の旧村名(忠類村(むら))。現在は中川(なかがわ)郡幕別(まくべつ)町の南部を占める地域。旧忠類村は1949年(昭和24)大樹(たいき)村(現、大樹町)から分村して成立。2006年(平成18)、幕別町に編入。旧村名はアイヌ語の「チュルイ」(急流の意)に由来。旧村域内を国道236号、336号が通じる。旧国鉄広尾線は1962年バスに転換した。農地のうち約40%は豆、サトウダイコン(テンサイ)、ジャガイモの畑作地。約60%は牧草地で、酪農が主産業。1969年に日本で初めてナウマン象のほぼ完全な骨格が発掘され、忠類ナウマン象記念館に復原骨格や化石標本を展示している。
[進藤賢一]
『『忠類村の二十年』(1969・忠類村)』