日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
チェッシー・システム鉄道
ちぇっしーしすてむてつどう
Chessie System Railroads
アメリカ合衆国東部の大手鉄道の一つ。1973年、チェサピーク・アンド・オハイオ鉄道などの持株会社としてチェッシー・システムが設立され、1980年、シーボード・コースト・ライン・インダストリーと合併して持株会社CSXコーポレーションが発足した。しかし、旧チェッシー・システム傘下の各鉄道は、合併後もチェッシー・システム鉄道の名称で独立した経営が行われていた。主として旧チェサピーク・アンド・オハイオ鉄道と旧ボルティモア・アンド・オハイオ鉄道、旧ウェスタン・メリーランド鉄道の路線網よりなり、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンDCなどの東海岸の都市地域より、ピッツバーグ、クリーブランド、デトロイト、シンシナティ、シカゴ、セントルイスなどの諸都市を結んだ。総延長1万0920キロメートル(1985)。1987年にCSXコーポレーションの子会社であるCSXトランスポーテーション(CSX Transportation)と合併した。
[青木栄一・青木 亮]