チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古代都市群(読み)チェルヴェテリとタルキニアのエトルリアこだいとしぐん

世界遺産詳解 の解説

チェルヴェテリとタルキニアのエトルリアこだいとしぐん【チェルヴェテリとタルキニアのエトルリア古代都市群】

2004年に登録されたイタリアの世界遺産(文化遺産)で、ラツィオ州チェルヴェテリとタルキニア近郊に位置する。チェルヴェテリでは区画整理された都市のような敷地から約2000の墳墓が発掘され、タルキニアでも約6000の墳墓などが発見された。それぞれ紀元前9~前1世紀のエトルリア人のものといわれる。ことにチェルヴェテリの円形状の台に土を盛ったトゥムリや、タルキニアの地下墳墓群や豹の墓に残る巨大なフレスコ画などは当時の高度な芸術性を示すものである。ちなみに、エトルリア人は紀元前10世紀頃にイタリア中部に都市を築き、紀元前7~前6世紀頃に栄えた民族である。重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はEtruscan Necropolises of Cerveteri and Tarquinia

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android