チカモリ遺跡(読み)チカモリいせき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チカモリ遺跡」の意味・わかりやすい解説

チカモリ遺跡
チカモリいせき

石川県金沢市の沖積地にある縄文時代の特殊な遺跡。直径 60cmほどの巨大なクリの木の柱を地中深く埋込み,環状の木列をつくっている。円は真円に近く,木でつくられた円形の木列ということでウッド・サークルなどと呼ばれている。時期は縄文時代の晩期で,類似した例は真脇遺跡など日本海岸の地域で発見されている。その性格祭祀に関するもの,葬送儀礼に関するものとする考え方が代表的なものであるが,いずれにせよ日常的なものではないことは明らかである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android