普及版 字通 「チク・きずく」の読み・字形・画数・意味
12画
[字訓] きずく
[説文解字]
[字形] 会意
竹+(きよう)。〔説文〕五上に「竹を以(もち)ふる曲、五弦の樂なり」とし、「竹に從ひ、に從ふ。は之れを持するなり。竹は亦聲なり」とするが、諸書に引くものに異文が多い。は工具をもつ形であるから、はおそらく(築)の初文であろう。〔書、金〕に「そ大木の偃(ふ)する、盡(ことごと)く(た)てて之れをく」の〔釈文〕に、をに作る。竹は竹籠の類で、築土・築墻のために用いる意であろう。
[訓義]
1. きずく、工具を用いて築きかためる。
2. がっき、五絃の楽器。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ツク
[声系]
〔説文〕にを竹の亦声、を声とするが、・はおそらくもと同字。を楽器の名に用いるのは後起の義であろう。は(へんちく)(うしぐさ)。は竹に従わないが、同声である。
[下接語]
琴・撃
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報