チチイロウスヒラムシ(その他表記)Notoplana japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チチイロウスヒラムシ」の意味・わかりやすい解説

チチイロウスヒラムシ
Notoplana japonica

扁形動物門渦虫綱多岐腸目ヤワヒラムシ科。体は体長 3cm,体幅 0.6cm内外で細長く,前端が丸みを帯び,後端がやや細くなる。背面乳白色にやや褐色を帯び,正中線と触角付近は桃色である。体の前方に1対の非常に小さい触角があり,それぞれの基部に約 10個の単眼が並んでいる。咽頭鞘の両側には子宮が白い筋になって見える。相模湾沿岸で岩礁の間の砂浜にやや深く埋っている石の下側にすむ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のチチイロウスヒラムシの言及

【ヒラムシ(平虫)】より

…イイジマヒラムシStylochus ijimaiやフロリダ産のS.frontalisはカキを好んで食べるので養殖ガキに大きな被害を与える。 潮間帯でふつうに見られるヒラムシ類にはツノヒラムシPlanocera reticulata(イラスト),ウスヒラムシNotoplana humilis(イラスト),チチイロウスヒラムシN.japonica,カリオヒラムシCallioplana marginataなどがある。浮遊生活するのはオキヒラムシPlanocera pellucidaで,太平洋,大西洋,インド洋などに分布する。…

※「チチイロウスヒラムシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む