ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チモール混濁試験」の意味・わかりやすい解説 チモール混濁試験チモールこんだくしけんthymol turbidity test; TTT 臨床検査法の一つ。血清中の蛋白の性質を調べる検査。血清にチモール試薬を加えたのち比色計で測定して,混濁度の高いものを異常とする。この混濁は,血清蛋白が凝固したり,沈殿物ができるために生じる。測定結果はクンケル単位で表現し,正常値は空腹時血清で0~5クンケル単位。慢性肝炎,肝萎縮,肝硬変などではこの値が高くなるので,障害の程度を知るのに役立つ。A型ウイルス性肝炎には敏感に反応して高くなるが,肝臓癌や閉塞性黄疸では常に正常である。肝疾患以外では,リウマチ様関節炎,カラアザールや多発性骨髄腫などで高くなる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by