チャシオグサ(読み)チャシオグサ(その他表記)Cladophora wrightiana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャシオグサ」の意味・わかりやすい解説

チャシオグサ(茶塩草)
チャシオグサ
Cladophora wrightiana

緑藻類ミドリゲ目シオグサ科の海藻。シオグサ類のうちで最も大型でときに 40cmにも達する。藻体は細い線状でよく分枝し,硬い感じがする。生きているときは青みを帯びた緑色であるが,死ぬと褐色に変りやすい。日本の太平洋岸中南部,瀬戸内海,九州西岸から北岸,日本海岸南部と分布は広く,低潮線以下に生じる。

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世界大百科事典(旧版)内のチャシオグサの言及

【シオグサ(汐草)】より

…この同型世代交代の生活史の様式はとくにシオグサ型Cladophora typeと呼ばれる。種類数が多く,日本だけでも海産約30種,淡水産約3種が知られ,代表種として,海産種にはチャシオグサC.wrightiana Harvey,オオシオグサC.japonica Yamada,アサミドリシオグサC.densa Harveyなどが,淡水産種にはカワシオグサ(カモジシオグサ)C.glomerata KuetzingおよびマリモC.sauteri (Nees) Kuetzingがある。【千原 光雄】。…

※「チャシオグサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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