改訂新版 世界大百科事典 「チャンデッラ朝」の意味・わかりやすい解説
チャンデッラ朝 (チャンデッラちょう)
Chandella
中央インドの王朝。チャンデーラ朝とも呼ばれる。10世紀ブンデールカンド地方(当時のジェージャーカ・ブクティ)に興り,プラティーハーラ朝に服属したが,その衰退にともない,10世紀末に独立して北インドの有力な王朝となった。都のカジュラーホ(古名カジェーラーハ)にこの王朝によって多数の寺院が建立され,約20の寺院が現存している。11世紀前半が王朝の最盛期で,ラクシュマナ寺院,ビシュバナータ寺院,カンダーリヤ・マハーデーバ寺院はこのときの建立である。11世紀後半から衰え,南からカラチュリ朝の攻撃を受け,次いでムスリム(イスラム教徒)のデリー王朝(奴隷王朝)の侵攻を受けて,13世紀初めに滅ぼされた。
執筆者:山崎 利男
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