チャンデッラ朝(読み)チャンデッラちょう(英語表記)Chandella

改訂新版 世界大百科事典 「チャンデッラ朝」の意味・わかりやすい解説

チャンデッラ朝 (チャンデッラちょう)
Chandella

中央インドの王朝チャンデーラ朝とも呼ばれる。10世紀ブンデールカンド地方(当時のジェージャーカ・ブクティ)に興り,プラティーハーラ朝に服属したが,その衰退にともない,10世紀末に独立して北インドの有力な王朝となった。都のカジュラーホ(古名カジェーラーハ)にこの王朝によって多数の寺院建立され,約20の寺院が現存している。11世紀前半が王朝の最盛期で,ラクシュマナ寺院,ビシュバナータ寺院,カンダーリヤ・マハーデーバ寺院はこのときの建立である。11世紀後半から衰え,南からカラチュリ朝の攻撃を受け,次いでムスリムイスラム教徒)のデリー王朝奴隷王朝)の侵攻を受けて,13世紀初めに滅ぼされた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android