現代外国人名録2016 「チュオン・ザー・ビン」の解説
チュオン・ザー・ビン
Truong Gia Binh
- 職業・肩書
- 起業家 FPT会長
- 国籍
- ベトナム
- 生年月日
- 1956年
- 出生地
- ダナン
- 学歴
- モスクワ大学大学院〔1979年〕修了
- 学位
- 博士号〔1982年〕
- 受賞
- 日経アジア賞(経済発展部門,第18回)〔2013年〕
- 経歴
- 幼い頃から成績優秀で、ベトナム全土から選抜されるチューバンアン高校に数学専攻で入学を許可された。1974年旧ソ連のモスクワ大学に国費留学。大学院修了後、’88年仲間12人とともにベトナム初のIT企業であるFPTを創立。当初は国営企業だったが、2002年に民営化。イタリア製パソコンの輸入販売の傍ら、ソフトウエア開発の技術を磨き、航空会社の予約管理、銀行の出納記録などをデジタル化するソフトを開発し、実績を積む。その後、開発コストの安さを武器に米国マイクロソフト社など海外企業から受注を得て、世界13ケ国に拠点を持つまでに成長。日本企業とも結びつきが深く、日立、NTT、キヤノンなど約60社から開発を受託している。’98年インド企業と合弁でプログラマー養成センターを設立。2007年には民間企業として初めてIT技術者を育成する4年制大学“FTP大学”を設立した。2001年にはベトナムソフトウエア協会(VINASA)を設立し、会長を務めるなど、業界全体の育成にも尽力。2013年日経アジア賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報