チョッピング・トゥール(その他表記)chopping tool

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョッピング・トゥール」の意味・わかりやすい解説

チョッピング・トゥール
chopping tool

礫の一部を打欠いてつくった両刃石器前期旧石器時代に特徴的である。 H.L.ムビアスは,これを片刃チョッパーとともに東南アジアにおける石器製作の伝統として,西方の握斧文化に対置させた。中国周口店ジャワパチタン文化にみられる。

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世界大百科事典(旧版)内のチョッピング・トゥールの言及

【旧石器時代】より

… オルドバイ峡谷では,ほぼ100万年前を境界として,前期旧石器時代文化が二つに分かれている。古い方は猿人の手になったオルドバイ文化で,チョッパーやチョッピングトゥールを主体としている。これらの石器は,自然礫の一端だけに加工した単純なもので,片側から打ち欠いたのがチョッパー(片刃の礫器),両側から打ち欠いて刃をつけたのがチョッピングトゥール(両刃の礫器)と呼ばれている。…

※「チョッピング・トゥール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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