最新 地学事典 「チラス・コンプレックス」の解説
チラス・コンプレックス
Chilas Complex
コヒスタン帯の下部地殻を構成する深成複合岩体。主岩相の班れいノーライトと複数の超苦鉄質─苦鉄質複合岩体(Ultramafic, Mafic and Anorthosite Association, UMA)のブロックとから構成される。UMAはかんらん石を主とする沈積岩(ダナイト,ウエールライト,レルゾライト),斜長石を主とする沈積岩(トロクトライト,かんらん石斑糲岩,班れいノーライト,アノーソサイト),輝石を主とする沈積岩(単斜輝石岩,ウェブスタライト)より構成される。グラニュライト相で再結晶しており変成岩として扱われることがあるが,層状構造や沈積岩組織などの火成岩組織を残している。ジルコンU-Pb年代(火成作用の年代)は約86Ma。参考文献:Y.Takahashi et al.(2007) J.Asian Earth Sci., Vol. 29: 336
執筆者:高橋 浩・久保 和也
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

