ちろちろ(読み)チロチロ

デジタル大辞泉 「ちろちろ」の意味・読み・例文・類語

ちろ‐ちろ

[副]
炎が小さく燃えるさま。「残り火がちろちろ(と)燃える」
水が細く流れるさま。また、そのかすかな音。ちょろちょろ。「ちろちろ(と)流れる沢の水」
落ち着きなく動くさま。
なまめかしげに―動く美しい目を」〈秋声仮装人物

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精選版 日本国語大辞典 「ちろちろ」の意味・読み・例文・類語

ちろ‐ちろ

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 火、光または水の流れなどが細くかすかであるさまを表わす語。また、灯火などが断続的に明暗をくり返しながらほのめくさまをいう。ちらちら。
    1. [初出の実例]「野馬と云、遊糸のことぞ。春ちろちろとする者ぞ」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)一)
  3. あっちこっち落ち着きなく動くさま、また細かく動くさまなどを表わす語。うろちょろ。
    1. [初出の実例]「ただいまのやうな、ちろちろとしておかれぬさんをおいた事が御ざらぬ」(出典:虎明本狂言・居杭(室町末‐近世初))
  4. 虫の鳴き声を表わす語。
    1. [初出の実例]「チロチロと地虫が鳴出した」(出典:南小泉村(1907‐09)〈真山青果〉七)

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