つい指す(読み)ついさす

精選版 日本国語大辞典 「つい指す」の意味・読み・例文・類語

つい‐さ・す【つい指】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ( 「つい」は接頭語 )
  2. にわかに指名して任務にあてる。急に名指しで動員する。
    1. [初出の実例]「彼処(あしこ)に立てるは何人ぞ〈略〉俄に暁の兵士についさされて、残りの衆生達を平安に護れとて」(出典梁塵秘抄(1179頃)二)
  3. はっきりとさし示す。
    1. [初出の実例]「法華経・涅槃経の中にも、爾前の経経に嫌し無性有情・決定性を正くついさして成仏すとはとかれず」(出典:日蓮遺文‐開目抄(1272))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android