精選版 日本国語大辞典 「爾前」の意味・読み・例文・類語 に‐ぜん【爾前】 〘 名詞 〙 ( 「に」は「爾」の呉音 )① その前。以前。じぜん。[初出の実例]「成道以後法華爾前に於ける権実両教の起尽を明にせむと欲し」(出典:日蓮上人とは如何なる人ぞ(1902)〈高山樗牛〉一)② 仏語。「法華経」が説かれる以前、または、その経典をいう。真実の教えは説かれなかったとして、「法華経」と区別する。[初出の実例]「爾前(ニゼン)の諸経に順ずれば、理性の仏を弁ぜざる也」(出典:真如観(鎌倉初))③ 転じて、未熟なもの。二流、三流のもの。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例