日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツマムラサキマダラ」の意味・わかりやすい解説 ツマムラサキマダラつまむらさきまだらstriped blue crow[学] Euploea mulciber 昆虫綱鱗翅(りんし)目マダラチョウ科に属するチョウ。西はインドから東はフィリピン、セレベス島、フロレス島、スンバ島にわたって東洋熱帯に広く分布し、多くの亜種に分けられる。日本では琉球(りゅうきゅう)諸島でしばしば台湾からの迷チョウが発見されるが、九州以北でみつかることは珍しい。はねの開張80~90ミリメートル。はねの地色は黒褐色、前ばねの外半は紫色に光り、雌では後ろばねに多くの白条がある。幼虫の食草はクワ科のFicus属(イチジクの仲間)の植物である。[白水 隆] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例