インドネシア中部,小スンダ列島中央部にある島。面積1万1082km2。人口43万(1989)。主都は北岸のワインガプ。サウ(サブ)島,ティモール島などとともに列島の主軸とは別の弧を形成し,列島主軸との間にサウ(サブ)海を抱く。ほぼ東西に細長く延び,石灰岩性の丘陵的地形を主とする。最高点はワンガムティ山(1225m)。気候は南東モンスーンの影響が強く,サバンナ的景観をなす所が多い。旧称サンダルウッド島の名のとおり,かつては白檀木を特産とした。スンバ馬と呼ばれる小型の馬を飼養し,これをジャワ方面へ移出する。乾燥気候のため農業はふるわないが,若干の米,トウモロコシ,タバコの生産がある。住民はマレー系で,言語はフロレス島西部と同じビマ・スンバ系のものを使用する。
執筆者:別技 篤彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…今日最も素朴な織物の技術が伝承されているインドネシアの島々において,こうした浮織による紋織物が盛んに製作されている。これらはたいがい平織の地に各種の紋緯が加えられていくものであるが,とくに経糸を浮かせる経浮織はスンバ島のものがよく知られる。またインドでも金銀糸を交えた高価なサリー用の布が浮織によって作られている。…
※「スンバ島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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