フロレス島(読み)ふろれすとう(英語表記)Pulau Flores

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フロレス島」の意味・わかりやすい解説

フロレス島
ふろれすとう
Pulau Flores

インドネシア中部、小スンダ列島中央部の島。面積1万7151平方キロメートル、人口約110万(1971)。東西350キロメートル、南北の幅15~65キロメートルの細長い島で、複雑な海岸線をもつ。火山脈が島を貫き、最高峰西部のラナカー火山(2400メートル)である。住民は西部はマレー系、東部はパプア系が多い。ビャクダン、べっこう、燕巣(えんそう)などが特産物である。中心都市は中部南岸のエンデ。16世紀にはポルトガル宣教師が活躍し、17世紀初頭よりオランダが進出した。

[上野福男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フロレス島」の意味・わかりやすい解説

フロレス島
フロレスとう
Pulau Flores

インドネシア南部,小スンダ列島中部の島。ヌサトゥンガラティムール州に属する。主都エンデ。山がちで,中央から東部には活火山がある。最高点マンダサウ山 (2400m) 。住民はエンデ族,リオ族などで,陸稲トウモロコシなどの焼畑耕作を主とする。コプラ,コーヒー,白檀,真珠母貝,ナマコ,燕巣を産する。 1992年,付近で大地震とそれに伴う津波が発生,多くの犠牲者を出した。面積1万 4250km2。人口 85万 1527 (1980) 。

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