ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティチーノ州」の意味・わかりやすい解説 ティチーノ〔州〕ティチーノTicino ドイツ語ではテッシーン Tessin,フランス語ではテッサン Tessin。スイス南部で,イタリア領に楔形に突出した州。州都ベリンツォーナ。州域の大部分は,アルピレポンティネにけわしい谷を刻んで南西のマッジョーレ湖に注ぐ,ティチーノ,マッジャ,ベルツァスカの3つの川の流域にある。住民の約9割はカトリックでイタリア語を話す。土地の4分の3は農林業に利用可能とされるが,氷河もある。北部の山岳地方では牧畜,気候温暖な南部ではブドウ,コムギ,ジャガイモ,タバコ,野菜の栽培が行われる。水力発電が盛んで,国外へも送電されている。おもな都市は州都のほか,観光都市として知られるルガーノとロカルノで,1878年まではこの3市が交代で州都となっていた。面積 2811km2。人口 28万 6725 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by