マッジョーレ湖(読み)マッジョーレこ(英語表記)Lago Maggiore

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マッジョーレ湖」の意味・わかりやすい解説

マッジョーレ湖
マッジョーレこ
Lago Maggiore

古代名ラクスウェルバヌス Lacus Verbanus。イタリア北部ロンバルディア州にある湖。面積 213km2,周囲 170km。湖面標高 194m,最大水深 370m。ポー川左岸の支流で,スイス領アルプスから流出するティチーノ川の中流部にある氷河谷に起源する氷河湖で,一部はスイス領に入る。湖中には4つの小さな島から成るボロメオ諸島 (聖ボロメウスの館がある) がある。気候が温暖なためアルプス南麓の観光・保養の中心地となっており,沿岸のスイス領にはロカルノ,イタリア領にはパランツァ,ストレーザその他の保養都市がある。湖内ではマス,スズキ類の漁業が行われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マッジョーレ湖」の意味・わかりやすい解説

マッジョーレ湖
まっじょーれこ
Lago Maggiore

イタリア北部の氷河湖。西岸ピエモンテ州、東岸はロンバルディア州、北部はスイスに属する。別称ベルバーノVerbano湖。面積は212平方キロメートルで、ガルダ湖に次いで同国第二位。南北に細長く、長さ65キロメートル。最大深度372メートル。ベッラ島をはじめ七つの小島が浮かぶ。ティチーノ川が北から流入し、かつ南から流出する。気候が温和で風光もよく、湖岸にはロカルノやストレーザなど、観光・保養地が多い。漁業も盛んである。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例