改訂新版 世界大百科事典 「ティートマール」の意味・わかりやすい解説 ティートマールThietmar生没年:975-1018 ドイツの聖職者,年代記作家。ディートマールDietmarともいう。ヘルムシュテットに中心所領をもつ名門ワルベック伯家に生まれ,幼年時代はクウェードリンブルクの,長じてはマクデブルクの司教座聖堂で養育された。特に後者では当代一流の教育を受け,1000年ころそこの聖堂参事会員となり,4年後は司祭に叙階され,09年にはメルゼブルク司教に任ぜられた。彼の筆になる《年代記》はザクセン王朝の対スラブ政策についてのいきいきとした豊かな証言となっている。執筆者:今野 國雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by