ティートマール(英語表記)Thietmar

改訂新版 世界大百科事典 「ティートマール」の意味・わかりやすい解説

ティートマール
Thietmar
生没年:975-1018

ドイツ聖職者年代記作家。ディートマールDietmarともいう。ヘルムシュテットに中心所領をもつ名門ワルベック伯家に生まれ,幼年時代はクウェードリンブルクの,長じてはマクデブルク司教座聖堂で養育された。特に後者では当代一流の教育を受け,1000年ころそこの聖堂参事会員となり,4年後は司祭叙階され,09年にはメルゼブルク司教に任ぜられた。彼の筆になる《年代記》はザクセン王朝の対スラブ政策についてのいきいきとした豊かな証言となっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android