てからが(読み)テカラガ

デジタル大辞泉 「てからが」の意味・読み・例文・類語

てから‐が

[連語]《「が」は接続助詞。近世以降の語》…ても。…たところで。
「地の人ならねば跡を引かれ―、たかが知れてあると」〈浮・禁短気・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「てからが」の意味・読み・例文・類語

てから が

  1. 近世以後に見られ、全体で接続助詞のように用いる。逆接の意を表わす。…ても。…したところで。
    1. [初出の実例]「真底から実をいふてからが、実と思はれぬもきのどくな所作は、取売と遊女ぞかし」(出典:浮世草子・人倫糸屑(1688)取売)
    2. 「不運といふものは…大旦那にしてからが、抵抗出来ませんですかな」(出典:見知らぬ人(1936)〈真船豊〉三)

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