大旦那(読み)おおだんな

精選版 日本国語大辞典 「大旦那」の意味・読み・例文・類語

おお‐だんなおほ‥【大旦那・大檀那】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寺の檀家(だんか)なかで主だった人。また、布施などを多く喜捨する人。
    1. [初出の実例]「当寺は伽藍草創の後、大檀那繁昌して、仏法最中の道場なれば」(出典:御伽草子・俵藤太物語(有朋堂文庫所収)(室町末)上)
  3. 家の主人親旦那。⇔小旦那若旦那
    1. [初出の実例]「乳母(おち)なるものに此下心を私語(ささや)き大旦那(アフダンナ)泊番の夜、お袋さまの(よひ)まどひの時、ひそかに乳が手引してお部屋に忍ばせしより」(出典浮世草子懐硯(1687)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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