普及版 字通 「テキ・たたずむ」の読み・字形・画数・意味
18画
[字訓] たたずむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(てき)。にまるくまとまったものの意があり、で歩くようなさまを躅(てきちよく)という。〔説文〕二下に「躅、足を(とど)むるなり」(段注本)として(てき)声とし、また「足の垢(あか)なり」とする賈逵(かき)の説を引く。
[訓義]
1. たたずむ、たちもとおる、よちよちあるく。
2. ひづめ、豚の。
3. 足の垢。
4. (てき)と通じ、うつ、なげる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 宇久豆久(うぐつく)、、万利古由(まりこゆ)、、乎止留(をどる) 〔名義抄〕 ヒヅメ・クヱル 〔字鏡〕 タカアシ・アシ・ヒヅメ・ウグツク 〔字鏡集〕 ツマヅク・クヱル・ハシル・モノモム・ヲドル・タカアシ・ヒヅメ・タチヤスラフ
[語系]
・・diekは同声。勢いやはずみをつけた行為をいう。躅diek-diokはまた躅に作る。行(十字路の形)を左右にわけて彳thiek-thiokということがある。みな歩む状態をいう形況の連語である。
[熟語]
▶・躅▶
22画
(異体字)
18画
[字訓] たたずむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(てい)。に(てき)の声がある。〔説文〕二下に、を躅(てきちよく)の字とする。字はまた躅に作り、躊というのに近い。躅をまた「つつじ」の意とするのは、もと羊躅の意。馬酔木(あしび)に馬が酔うように、羊が食あたりして、歩みなずむからであるという。歩みなずむことを、また彳(てきちよく)という。行を左右に両分した字である。
[訓義]
1. たたずむ、たちもとおる。
2. 足のあか。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕・ 乎波之利(をばしり) 〔名義抄〕 コユ・ツマヅク・モノモム・タチヤスラフ/躅 タタズマフ
[語系]
・diekは同声。また躅diek-diokは彳thiek-thiokと同じく、双声・畳韻の連語。行きなずむさまをいう形況の語である。
[熟語]
跼▶・躅▶
[下接語]
号・跳・躅
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報