てき

精選版 日本国語大辞典 「てき」の意味・読み・例文・類語

て‐・き

(完了の助動詞「つ」の連用形に、過去の助動詞「き」のついたもの) 過去のある時に、動作作用の完了していることを表わす。…てしまった。
万葉(8C後)四・六五七「思はじと云ひ手師(てシ)ものをはねず色の移ろひやすき吾が心かも」
古今(905‐914)恋二・五五三「うたたねにこひしき人をみてしより夢てふ物はたのみそめてき〈小町〉」

てき【

〘名〙 中国朝鮮管楽器。中国では笛の古字と考え、雅楽用の横笛。朝鮮では縦笛の称となった。五から七の指孔を持つ。〔周礼春官笙師
〈旧李王家蔵〉" />

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「てき」の意味・読み・例文・類語

て◦き

[連語]《完了の助動詞「つ」の連用形+過去の助動詞「き」》…た。…てしまった。
去年こぞ見―◦し秋の月夜つくよは渡れども相見しいもはいや年離さかる」〈・二一四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android