テクノニミー(その他表記)teknonymy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テクノニミー」の意味・わかりやすい解説

テクノニミー
teknonymy

E.タイラーギリシア語の teknon (子供) と onoma (名前) からつくった社会人類学術語。子供をもつ夫婦がその固有名の代りにその子供 (普通性別は問わない) の名前に結びつけて呼ばれる慣行をいう。たとえば,ある人はAという名前で呼ばれているが,Bという子供ができてからは「Bのお父さん」「Bのお母さん」と呼ばれる。したがって夫婦の固有名は次第に忘れられ,子供の名前を言わなければ本人がわからないという結果が生じることもある。テクノニミーの顕著な例の一つは,インドネシアのバリ島民にみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む