テスト雇用(読み)てすとこよう(その他表記)trial employment

知恵蔵 「テスト雇用」の解説

テスト雇用

テスト(トライアル)雇用とは、常用雇用に移る前に有期雇用(3カ月程度)で勤務し、その間に労働者としての能力の判定職場への順応性などをテストし、労使の条件が合致すれば本採用に移行する雇用制度。テスト雇用の期間は、労働者の職場、仕事への適性などを評価する一種試用期間とみられる。これと類似の制度が2000年に導入された紹介予定派遣であり、派遣先における直接雇用(正社員移行)を前提に契約、最長6カ月の派遣期間中に本人の能力・適性などを見極めた上で、企業と社員が合意すれば正社員となる。若年者(30歳未満)や中高年者(45〜60歳)の雇用促進の手段として注目される。

(桑原靖夫 獨協大学名誉教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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