テペ・ヒッサル遺跡(読み)テペ・ヒッサルいせき(その他表記)Tepe Hissar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テペ・ヒッサル遺跡」の意味・わかりやすい解説

テペ・ヒッサル遺跡
テペ・ヒッサルいせき
Tepe Hissar

イラン北部,セムナーン北東方にあるダームガーン付近の先史時代のテル。 1925年に E.ヘルツフェルト,31~32年に E.シュミットらによって発掘された。文化層は3つに分けられる。I層の住居址は,日干し煉瓦造で,土器は台付き鉢,深鉢が多く,幾何学文,植物文,動物文を黒色塗料で描いている。 II層の住居は,窯焼き煉瓦を用いて築かれていた。土器はI層と同じ彩文土器のほかに,灰色磨研土器が発見され,銅製装身具印章も出土した。 III層の土器は,灰色磨研土器で刻文を施したものもあり,嘴形の注口土器も製作された。金や青銅製の装身具,祭器も発見された。Iは前 3900~3000年頃,IIは前 3000~2500年頃,IIIは前 2500~2000年頃と推定されている。

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