ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テュケ」の意味・わかりやすい解説 テュケTychē ギリシア語で運や偶然など,合理的に予測できない要素をさし,やがて神格化されて女神となり,古い神々への信仰衰退とともに,世界をテュケの支配するものとみる傾向が強まり,ヘレニズム時代以後にはイシスなどの大女神とも同一視され,重要な神格となった。ローマではフォルトゥナと呼ばれ,しばしば盲目あるいは目隠しした姿で表わされた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のテュケの言及 【フォルトゥナ】より …古代ローマの運命の女神。ギリシアのテュケTychēと同一視された。本来は豊穣多産の女神であったが,しだいに〈幸運〉から〈運命〉の女神へと発展したもので,その名はラテン語のfero(〈もたらす〉の意)と同語源とされる。… ※「テュケ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by