テルピン

化学辞典 第2版 「テルピン」の解説

テルピン
テルピン
terpin

p-menthane-1,8-diol.C10H20O2(172.27).1,8-テルピンともいう.シス形およびトランス形異性体がある.シス形のテルピンは,水和して抱水テルピンになりやすく,テレビン油からつくる.トランス形のテルピンは,1,8-シネオールやα-テルピネオールなどからつくる.無水のシス形テルピンは,融点104~105 ℃,沸点263~265 ℃ の結晶.トランス形テルピンは,融点158~159 ℃,沸点258 ℃ の結晶であり,空気中の湿気を吸収して抱水テルピン(融点116~117 ℃)になる.これらは去痰剤として用いられる.[CAS 565-48-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android