て候(読み)テソウ

デジタル大辞泉 「て候」の意味・読み・例文・類語

て◦そう〔てさう〕【て候】

[連語]《「てそうろう」の音変化。中世語
…ております。
「あの花は去年より開き―◦さうものをと云ふぞ」〈中華若木詩抄・上〉
…ました。→そう
咸陽をも焼きはらう―◦さう」〈史記抄・項羽本紀〉

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精選版 日本国語大辞典 「て候」の意味・読み・例文・類語

て‐・そう‥さう【て候】

  1. 〘 連語 〙 ( 「てさうらふ」の変化したもの。鎌倉時代に現われて、室町時代に広く用いられた )
  2. …ました。
    1. [初出の実例]「いかに佐々木殿、いけずき給はらせ給ひてさうな」(出典:平家物語(13C前)九)
  3. …ています。…ております。
    1. [初出の実例]「中の案内をよく知てさふと云ぞ」(出典:史記抄(1477)一五)

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