ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディグビー」の意味・わかりやすい解説
ディグビー
Digby, Sir Kenelm
[没]1665.6.11. ロンドン
イギリスの廷臣,科学者。オックスフォード大学で学んだのち,海外に遊び,1623年マドリードでスペイン訪問中の皇太子チャールズ (のちのチャールズ1世 ) の廷臣となり,帰国。 27~28年私掠船長となってトルコ沖でフランス船を襲撃。旧教徒として王妃ヘンリエッタ・マリアの側近であったため,清教徒革命の際議会の批判を受け,フランスに亡命し,教皇に国王派への援助を画策した。 49年帰国したが追放され,54年許されて帰国。王政復古後,イギリス学士院の評議員。 64年政界を引退してのちは,数学,化学,哲学などの研究に余生をおくった。主著『霊魂の不滅について』 Of the Immortality of Man's Soul (1644) 。
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