ディニクティス(読み)でぃにくてぃす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディニクティス」の意味・わかりやすい解説

ディニクティス
でぃにくてぃす
[学] Dinichthyidae

古生代デボン紀中期から後期に栄えた板皮綱コッコステウス目(節頸(せっけい)目)ディニクティス科の魚類北アメリカヨーロッパ、アフリカ北部、イラン中国から化石が発見されている。コッコステウス目のなかでももっとも進歩した一群。9属が知られているが、なかでもダンクルオステウス属Dunkleosteusは6メートルにも達する巨大な体と強力なあごをもつことから獰猛(どうもう)な捕食者であったと考えられている。

[籔本美孝]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android