20世紀西洋人名事典 「ディノカンパーナ」の解説
ディノ カンパーナ
Dino Campana
1885 - 1932
イタリアの詩人。
ボローニャ大学在学中から作詩を始める。楽団員、サーカス団員、消防士などの様々な仕事に就きながら、ヨーロッパや南アメリカを放浪する。帰国後1914年に「オルフェウスの歌」を自費出版し、自ら酒場などで売り歩いた。その詩は、強い幻想性や象徴性を帯び、言葉の醸し出す音楽性を生かした作品が多い。イタリアで他に類を見ない独自性溢れる作家として「イタリアのランボー」と評する人もいる。’18年精神病院に収容され、死ぬまで出ることはなかった。死後、「書簡集」(’58年)、「ファエンツァの手帳」(’60年)などが刊行された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報