ディブリイ(その他表記)Divrigi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディブリイ」の意味・わかりやすい解説

ディブリイ
Divrigi

トルコ,アナトリア中央部,シバス県の古都アナトリア・セルジューク朝時代のモスクと付属病院の複合建築物で知られる。ビザンチン帝国時代にはテフリケと呼ばれていた町で,11世紀末アナトリア・セルジューク朝の支配下に入ってから繁栄。 12世紀初めにユーフラテス川上流地域を制圧したメンギュジュック朝のアフメット・シャーが 1228年にモスクの,同じ頃妻が病院の建設を命じた。二つの施設は同じ建築家が請け負い,簡素な外壁の一体化した建物として建てられている。それ以外の点でも,たとえば柱廊中庭も沐浴場もないなど,同時代のモスクとは様式がかなり異なる。扉口に施された植物柄や幾何学模様の豪華な石のレリーフが,壁面ときわだった対称をなし,1985年世界遺産の文化遺産に登録された。現在は鉄鉱石集散地で,カラビュクの製鉄所に出荷される。シバス,エルズルムと鉄道で結ばれる。人口1万 7664 (1990) 。

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