ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デジャゼ」の意味・わかりやすい解説
デジャゼ
Déjazet, Pauline Virginie
[没]1875.12.1. パリ
フランスの女優。 19世紀前半,特に 1831~44年頃,ブールバールの劇場でボードビルを演じて人気を集め,男役に長じていた。デュマ・フィスの『椿姫』は彼女のために書かれたが,上演を断り成功を逸した。しかし V.サルドゥの戯曲では,彼女の特徴を十分に発揮し成功を収めた。また「フォリー・ヌーベル」劇場を「デジャゼ劇場」と改名し,そこを拠点に長い舞台生命を誇った。彼女を題材にした A.ブリュノーの喜歌劇『ビルジニー』 (1931) もある。
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