フォリー(その他表記)folly

翻訳|folly

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォリー」の意味・わかりやすい解説

フォリー
folly

庭園内に配置される非実用的で奇想な建築物や工作物。塔やオベリスク,人工の廃虚,神殿や橋,ミニチュアの城や聖堂などさまざまな形態がある。ハドリアヌス帝のビラニンファエウムをはじめ,庭園には本来フォリーが設けられることが多いが,一般に 18世紀イギリスの風景式庭園のものをいう。古代ローマ風の廟や橋,オベリスクなどに加え,オリエンタリズムロマンチシズム風潮とともに,中国のパゴタやイスラム風のパビリオン,ゴシック聖堂などが造られるようになり,特に形の面白さのみをねらった奇矯なものが多いことからこの名称が生れた。流行は大陸に飛び火し,ヨーロッパ各地で造られ,18~19世紀には書斎など機能を備えたものも考案された。近年,設計競技の主題になるなどの動きがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォリー」の意味・わかりやすい解説

フォリー
ふぉりー

ジョリー

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android