ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デピネー夫人」の意味・わかりやすい解説
デピネー夫人
デピネーふじん
Épinay, Louise Florence Pétronille Tardieu d'Esclavelles, dame de la Live d'
[没]1783.4.17. パリ
フランスの女流作家。不幸な結婚をしたのち,批評家 F. M.グリムの愛人になり,パリやモンモランシー近郊シュブレットの邸宅に当時有数のサロンを開き,グリムをはじめ,ボルテール,ドルバック,ディドロ,ルソーら一流の文学者,哲学者を迎えた。 1756年から約1年半ルソーの保護者となり,領地内のエルミタージュと呼ばれる別荘を提供した。主著『わが幸福なる時』 Mes moments heureux (1758) ,『わが子への手紙』 Lettres à mon fils (58) ,『エミリーの会話』 Conversations d'Émilie (74) ,『モンブリアン夫人の物語』 Histoire de Madame de Montbrillant (1818) 。
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