ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクシミリアン2世」の意味・わかりやすい解説
マクシミリアン2世
マクシミリアンにせい
Maximilian II
[没]1576.10.12. レーゲンスブルク
ボヘミア王 (在位 1562~76) ,ハンガリー王 (在位 63~76) ,神聖ローマ皇帝 (在位 64~76) 。フェルディナント1世の子。 1548年皇帝カルル5世の娘マリアと結婚。若くしてルター派の影響を受け,宗教的にはきわめて寛容で,新旧両派の調停に努めたが,プロテスタント諸侯の支持を得られず,62年カトリックに復帰。同年ボヘミア王となり,63年ハンガリー王,64年以降神聖ローマ皇帝となった。国内の宗教的・政治的対立に対処したが成功せず,国外ではトルコとの戦いに敗れ,またポーランド王位獲得も成功しなかった。しかし芸術家,学者を保護し,ウィーン大学を支援,書物を収集し,文化の振興に尽力した。
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