デ・ヤング美術館(読み)デ・ヤングびじゅつかん(その他表記)de Young Museum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デ・ヤング美術館」の意味・わかりやすい解説

デ・ヤング美術館
デ・ヤングびじゅつかん
de Young Museum

アメリカ合衆国西部,カリフォルニア州サンフランシスコのゴールデンゲート公園内にある美術館。サンフランシスコ美術館を構成する美術館の一つ。1894年のカリフォルニア冬季万国博覧会の際に建設されたエジプト風の建物を利用し,翌 1895年に開館。博覧会の実行委員長を務め,収集品の多くを寄贈した新聞王マイケル・ハリー・デ・ヤングにちなんで命名された。17~20世紀のアメリカの絵画を中心に,アフリカオセアニアの美術品や,織物などを収蔵する。1989年のロマプリエタ地震で被災し修復増築を重ねたのち,2000年から全面的な建て替えを実施。2005年,スイスの建築家コンビ,ジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンが設計を手がけた新たな建物で再開した。なお,1960年代に増築された,元国際オリンピック委員会会長アベリー・ブランデージの寄贈品を収蔵するアジア美術館は,2003年シビック・センターに移転し新たな美術館として開館した。

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